お茶の蒸留をしました。


先日、茶刈をしてお茶の蒸留を行い、昨日はスプレーボトルに詰め、お茶を刈らせていただいた元茶農家へさんへお礼かたがた完成品を届けてきました。
当地は伊勢茶の産地ですが高齢の為に廃業する茶農家が多く、徒長して荒れた茶畑が多く見られます。そこでこれを活用出来ない物かと、蒸留をしてみました。
蒸留用に刈取ったのは、新茶の季節に数年前まで栽培していた茶畑の一番茶の美味しい所ですが、蒸留水は煎茶の臭いではなく、何となく若い茶の実を割った時の様な薫りがしました。
予想した臭いでは無いものの、茶ノ木独特の澄んだ薫りはします。精油は取れませんでしたが、匂いからお茶の油性分は溶け出している様です。
摘まれないまま徒に成長して顧みられない茶畑ですが、お茶の芳香スプレーとして再生出来るだろうか?
薬機法の関係から、効果効能を謳う事は出来ませんが、調べて見た所では茶の香気成分には
・自律神経への作用
・覚醒・鎮静バランス
・ストレス反応への影響
・消臭・抗菌傾向
・空気感の快適性
が期待出来るのだそうです。この茶の香りで研究されているのは
1.リラックス効果・精神安定があり、その代表的香気成分には
リナロール・ゲラニオール・ネロリドール・β-イオノンなどがあり、心拍変動の安定やストレス指標低下に主観的リラックスの研究がなされているとの事。
2.軽い覚醒・集中方向
茶葉は完全な鎮静ではなく、静かな覚醒で集中する方向にあるのだそうです。含有する青葉アルコール類(cis-3-hexenol系)や青葉アルデヒド類は森林浴感や頭の切り替え、空気清浄感を呼ぶとありした。
3.抗菌・消臭傾向
蒸留水や香気には、カテキンそのものは少ないが、揮発性テルペン類や青葉成分は残るので、弱いながらも空間消臭、雑菌臭のマスキング、清潔感演出は期待できるそうです。
仕事や勉強をする前に一吹き、疲れたら部屋に一吹きしてお茶やコーヒーを飲む。心地良い香りがするのでは無く、静かなる覚醒の場を作る小道具だと思いました。
お茶の芳香ミストは、一吹きして瞑想すれば、茶室や禅の世界へ誘うと言えば大袈裟でしょうか(笑)
商品名は「茶樹霧」ちゃきむ としました。このシリーズのデザインは、地元の材料を使って地域を売ろうとの意図から、故郷へのノスタルジックな思いを呼ぼうと、昔の薬のイメージで制作しています。
今回のお茶は地元の土産品ではなく、全国展開を夢見てヒノキやヨモギの「関宿薫り街道」とは変えました。スペースそのものが小さいのでイラストや写真は難しく、文字だけを縦書きにして控えめ飾り枠で囲み、右から 鈴鹿の里香 茶樹霧 一吹清心静坐亡塵 としています。
ヒノキとヨモギはこれまでは俳句風のキャッチコピーだったので、今度は漢詩風にしたものの四言絶句にはしませんでした。漢詩にするとそれだけで完成してキャッチコピーにならないとAIに叱られたのです。転句結句は一吹きしたお客様の心に風景として宿る余白の文化です(苦笑)
問題は如何に売るかですね。送料が高過ぎてネット販売は難しく、地元で売らねばなりませんが、さて、作るのは良いが売るのはむつかしいぞ。
どなたか、直径30ミリ以下のスプレー容器の販売品を御存じの方はいらっしゃいませんか?


