一月の後




SNSの友達が先月の始めに、遥々と山形県から車でお伊勢参りをされた際に、途中でお立ち寄り頂き、お持ち頂いたつぼくさですが順調に育っています。
2枚目の写真は左側が頂いたインド原産種で、右側が在来のスリランカ原産種です。殆ど同じですが葉縁が少し異なり、インド原産種は鋸歯がスリランカ原産種より際立っています。
ただ、三重に来て1月の為に、これまで育った環境の違いもありますから、もうすこし様子を見る必要があります。
インド原産種に一番期待しているのは耐寒性ですね。
理由は、インド原産種はインド南部地域で採取された物といわれますが、そこはデカン高原と呼ばれる様に高い所に対し、スリランカは島自体が中心に高い山がある物の8割は低地の平原であるからです。
つまり、育った環境がインド原産種の方が気温が低くて厳しい事から耐寒性があるのではないかと期待出来るのです。更に日本に来て山形県の荘内で10年以上の寒さに耐えて生き残ったつわものですから。
つぼくさは育った地域により有効成分が大きく異なると言われます。またつぼくさに限らず、薬草の有効成分は環境へのストレスに対抗する為に作られる物であり、そのストレスが大きな所では成分も多いと言われています。
気温も植物にとってはストレスの一つであり、南方系の植物にとって寒さは大きなストレスの一つでしょうが、それがつぼくさの有効成分形成にとってプラスかマイナスかは未だ判っていません。
前に書いた韓国のリマン社のつぼくさは済州島の玄武岩層(火山岩)によって数十万年かけて自然にろ過された「溶岩海水(ディープシーウォーター)」を使っているから有効成分が濃いと自慢してますが、それが本当かどうかはともかく、水や太陽などによっても異なります。
1枚目や2枚目の写真と3枚目の写真を比べて下さい。3枚目の写真はうちに来たばかりの写真ですが、同じものであるのに3枚目のつぼくさにはテカリや肉厚の感じがしますね。
前者はうちに来て寒冷紗を掛けて日陰で成長した姿であるのに対し、後者は遮光をせずに育って三重に来たばかりの姿です。
植物の葉は強い光や紫外線にさらされると、その表面に「ワックス層(クチクラ層)」と呼ばれるテカリのある保護層、紫外線や強い光、そして乾燥から身を守るために植物が自ら形成する層ができます。
また、太陽光が日陰より強い事から有効度が良い事と、蒸散を防ぐ為に葉が日陰より小さい傾向があります。そして乾燥に備える為に肉厚になります。
つまり山形で育った野生児が三重で遮光栽培されて軟弱になり、インド産もスリランカ産も見分けがつかなくなっていると言う訳ですね。
以上、山形からのツボクサを育てて1月に感じた事柄でした。

